医学生が快眠について調べてみた!~医療として行われる睡眠対策~
巷には快眠法があふれている。
アロマを焚け、寝る前の飲み物は○○がいい、明るさを調整しろ、運動を寝る前に…
どの方法を選べばいいのか、非常に迷う。
じゃあ、医学的には不眠症に対して何をするのか。
ネットに書いてある情報と医学書に書いてある情報を比べて
気になるところをピックアップしてみた。
不眠は医学的には精神科の領域である。
今回は「現代臨床精神医学 第12版」「睡眠学ハンドブック」を読んで、
まとめてみようと思う。
写真 現代臨床精神医学
- 不眠症の人の割合
日本では成人の約20%が不眠を訴え、その半数はかなり重症で、重症例の10%が睡眠薬を使用している。
→5人に一人が不眠を訴えていて、100人に一人が睡眠薬を飲んでいる。
- 本当に不眠症?
人の睡眠時間は成人になるにつれ減り、5時間しか寝なくても大丈夫な人がいるように睡眠の形は人それぞれである。
→睡眠とはこうあるべきという思い込みによって不眠が起きるので、眠れなくてもいいと気楽になることが大事。難しいと思うけど。
いわゆる不眠症の多くの型は「精神生理性不眠」といい、睡眠に対する過度の不安から心配によって興奮して、一層眠れなくなる。
→睡眠の質自体はそんなに健常人と変わらない。そう思うと気が楽になりませんか?
- 睡眠のリズムは一番の基礎
時差ボケによる不眠を経験した方は多いと思う。睡眠のリズムは体に深く刻み込まれているのでそれを利用する。
→たとえば夜勤による不規則な睡眠は、不眠の原因になるのでやめたほうがいい
→そうはいっても仕事だからやめられない人が多いと思う。シフトの入れ方によっても不眠症を軽減できるので、そういう場合はお医者さんに相談してみるといい。
「儀式」を作ることも有効である。たとえば、寝る30分間にストレッチをして、寝間着に着替えるなどである。研究結果として、寝る前の激しい運動や、お茶、紅茶、コーヒーなどの嗜好品は避けたほうがいい。
→個人的な話だが、自分は寝る30分前に「自家発電」をしてから寝ることにしている。
「自家発電」は副交感神経を活発化させるので、体を睡眠に向かわせる効果もある。
おすすめなので、試してみてほしい。
儀式として、医学的に体系化したものとして「自律訓練法」がある。
ただし、自己流でやるよりも医師と相談してやるのが望ましい。
→寝る前の儀式をパターン化して、普遍性を持たせたのが、自律訓練法である。つまり、寝る前の儀式の奥義が自律訓練法である。
4、寝れないときはやっぱり無理して寝たほうがいいのか
寝よう寝ようと焦ることはよくないので、自分に適したリラックスできる方法をとって眠気が出るのを待つほうがいい。
- お酒とお薬
不眠を解消するための飲酒からアルコール中毒になる方は多い。
アルコールで寝るよりはお薬を使って眠ることがお勧めだ。
今のお薬は依存性が少なくなっているので、どうしようもない時は一時的に飲んでみましょう!
調べた中の方法でいろいろ実践してみて最近寝つきがよくなった。
この記事が3いいね?されたら実践編を書いてみようと思う。